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TOP -> 2017/5/24 漆塗ソフビ マジンガーZ 白金仕上げ

和の極み

熟練した職人の手作業で紡ぎ出される、
漆を贅沢に使用した、
究極のマジンガーZが登場!

漆塗ソフビ マジンガーZ 白金仕上げ


(C) 永井豪/ダイナミック企画
[ご応募受付期間] 受注中〜2017年6月30日(金)23:59
漆塗ソフビ マジンガーZ 白金仕上げの開発をご担当頂いたハイパーホビー編集長阿部様にお話をお伺いしました。
――ソフビですがソフビではない、とても豪華な仕上がりですが完成した時のお気持ちを教えてください。

漆塗り自体は、以前の「くろがねの城バージョン」で見ておりましたが、プラチナ箔の仕上がりがどのようになるのか、とても楽しみでした。
予想以上の綺麗な仕上がりには驚きです。漆の光沢と合わせて、とても重厚でソフビとは思えない仕上がりに感動しました。

――「くろがねの城バージョン」に続き二度目の漆ですが、今回も漆塗りを選ばれた理由があれば教えてください。また同様に、なぜマジンガーZを選ばれたのでしょうか?


「くろがねの城バージョン」を企画した時に、プラチナ箔を貼る方法もあると聞いていて、機会があれば作ってみたいと思っていました。
しかも、漆の黒い光沢とプラチナの輝きが一番合うのは「マジンガーZ」で間違いないとも思っていたので、この機に実現できて嬉しく思います。
ぜひ皆様にも実際に見ていただきたいです。

――今回のように和を感じる素材で、ソフビに使用してみたいものなどありますか?

箱根の寄木細工や染め物・織り物などでソフビを装飾したコラボレーション作品などは面白いのではないかと思います。
ソフビに限定すると難しいですが、日本の「伝統工芸品×キャラクター」アイテムは面白いものが、すでに多々あると思います。

――次回がありましたら、どのような素材をマジンガーZに落としたいですか?

パイルダーやロケットパンチなど、「マジンガーZ」のギミックを生かせるもの・プレイバリューのあるアイテムとなるといいですね。
おもちゃとしての醍醐味を味わえるアイテムとなることが一番だと思いますが、なかなか難しい課題ですね。
もっとたくさんのものに触れて、考えていきたいと思います。

ハイパーホビー

1994年、『テレビランド』の別冊カラーグラフとして誕生。特撮とおもちゃの情報誌として刊行。
2015年2月号をもって一時休刊したが2017年3月に復活。2017年5月現在はVOL.2を発売中。

漆塗ソフビ マジンガーZ 白金仕上げの開発をご担当頂いた伊藤様にお話をお伺いしました。
――徳間書店様から今回の企画依頼をいただいた際の、率直なお気持ちを教えてください。

まさか2度も漆塗りフィギュアも企画をいただけるとは思いませんでした。世の中に僕が製造した漆製品を認めていただいたようで、素直にうれしく思います。

――漆特有のツヤのあるディテールが非常に魅力的な本商品ですが、こだわりの点を教えてください。


前回は黒漆を前面に押し出す塗り方だったので、下品な仕上げにならないように極力漆のツヤを抑えた仕上げにしました。
今回はプラチナ箔を使った仕上げという事もあり、プラチナの存在感に負けない様にツヤを出す塗り方に変更して仕上げています。
同じ黒でも仕上げの雰囲気に合わせて色艶を調整しています。

――漆にも塗りにも様々な種類がありますが、本商品はどういった内容を使用しているのでしょうか?
またマジンガーZの黒・赤・銀の「塗装」と、白金「仕上げ」とは、制作過程は全く違うものなのでしょうか?


今回は前回の塗り方と基本的には同じ工法を使っています。一番気を付けているのが下地です。
下地が厚くなってしまうと、造形がつぶれてしまいカッコ悪くなってしまいます。下地から上塗りまで失敗できない緊張感で作業をしています。
プラチナ仕上げの場合はしっかり乾いた漆の上からプラチナ箔を押して仕上げています。

――漆は食器などでしか触れる機会がない方が多いと思いますが、より美しさを保つ為の手入れ方法があれば教えてください。

なるべく手袋をして触ってもらいたいです。特にプラチナ箔の部分は触ってしまうと指の油をすってしまって指紋の跡がとれなくなってしまいます。
漆は紫外線にあたると劣化してしまいますので、直射日光の当たらない場所で展示保管してください。

――漆がソフビに使用されることを、お客様にどう感じてほしいでしょうか?また漆職人として、漆塗りを施してみたいものがあれば教えてください。

漆って近年見る機会が本当に減っています。
9000年前の日本の遺跡からも出土するくらい日本人と漆は長い付き合いをしてきたので、漆の美しさをもう一度再認識していただけると嬉しいですね。
今後僕が塗ってみたいのは、漆とミスマッチな物ですね。特に僕は音楽をやってきたので、革ジャンとかギターみたいなロックな物に漆を塗る機会があれば挑戦してみたいです。
芸術品、日用品しかない漆製品の第3の分野の製品を作っていきたいですね。

塗師 伊藤広之

昭和53年6月岡崎市生まれ
高校卒業後、漆塗りの修行にでる。
修行終了すると父が営んでいる「伊藤仏壇塗工所」に入社し現在に至る。
塗師の修行しながら音楽活動もしており、将来、職人かミュージシャンの道に進むのか悩んでいた時に、
地元の仏壇職人が作るアート集団「アートマン・ジャパン」に塗り担当として参加。
アート活動がきっかけで塗師の道を選ぶことになった。
アートマン・ジャパンとしてニューヨーク・ドイツで2度の海外個展の経験を経て、独自の漆に対する美意識を高めてきた。
現在はスプレーガンを使って本漆を塗る技術を独学で習得し、唯一無二の漆フィギュアの製造をしている進化形漆塗り職人である。