プレスリリースTOP -> 2016/10/24 阿修羅(40cmサイズ) |
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[ご応募受付期間] 2016年10月24日(月)00:00〜2016年11月30日(水)23:59 | |||||
阿修羅(40cmサイズ)の開発をご担当頂いた宮脇様にお話をお伺いしました。
――仏像を題材にされたフィギュアを多数展開されておりますが、今までにない大型サイズでの商品化に阿修羅像を選ばれた理由を教えてください。
海洋堂の造形スタイルは絵画的な要素のある模型です。今回原型を担当した木下隆志は、美しい造形を描くことを得意としており、 そのわかりやすく仏像と共通点のあるウルトラマンの造形で世界一の造形師という評価を受けており、 シンプルで美しい阿修羅を作れるのではないかということで、阿修羅という仏像を選択しました。 ――阿修羅像を題材にされたフィギュアは様々なバリエーションで出されておりますが、今回の『阿修羅像』は新しく原型を起こされて制作されているのでしょうか? また他バリエーションと比較しての見所はどちらでしょうか? もちろん、新しく原型を制作しています。 木下隆志が持っている能力を遺憾なく発揮できる大きさです。もっとも得意とする大きさで、阿修羅本来が持つ神秘的な雰囲気をそのまま表現しました。 ――阿修羅といえば、表情の異なる三面を持つ神ですが、これらを造形するに当たってそれぞれの面持ちに込めた思いを教えてください。 この阿修羅は仏像ではなくフィギュアです。原型師は仏師ではありませんので、そこに仏教で言う仏の魂は込められていません。 もちろん、造形スピリッツはこれでもか、というほど込められています。 仏像ではなくフィギュアとして摸して形にするものですのでそこにはたっぷりと思いを込めています。 その中でもまぶたの薄さや目の表情にはこだわりを見せています。 ――実物に限りなく近しい繊細な塗装が施されておりますが、こちらを再現する際に気をつけた箇所や苦労された点等を教えてください。 全体的には汚れの奥にある色を再現しました。 また、目元のアイラインはわざとずらして表現しています。そうすることによって憂いを帯びた阿修羅になります。 ――今後新しく題材にしたい、若しくはスケールアップして製作したい仏像や、仏像以外の芸術品が何かございましたら教えてください。 弥勒菩薩のような美しい仏像を制作したいと考えています。 宮脇修一(みやわきしゅういち)
1957年生まれ (株) 海洋堂代表取締役 日本最大の造形イベント「ワンダーフェスティバル」実行委員長 海洋堂創設者宮脇修の実子、通常の役職では計れない海洋堂という組織を体現する存在 1964年、父宮脇修が模型小売り店として創業した海洋堂の経営に幼少のころから参加 80年代以降は磨き上げられたその"模型審美眼"で造形作家達を統率し、小売り業種からフィギュアメーカーへ転身 海洋堂の立ち上げと牽引に従事 発表したアニメや特撮ヒーローのキャラクター、恐竜等の絶滅生物における精巧で躍動感あふれる造形表現は 国内外から高い評価を受ける。日本のガレージキット(フィギュア)シーンの誕生と発展における最重要人物の一人 近年では、-日本の動物シリーズ-から始まり、社会現象にまでなった食玩ブームを生みだした 以降も国内外のミュージアム施設や大型展示イベントとのコラボレーションを展開 マニアにとどまらない一般層の支持も集め、様々なジャンルでヒットフィギュアを発明し続ける 著書に「造形集団海洋堂の発想」、「好きなことだけで生き抜く力」がある |
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