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プレスリリース

TOP -> 2016/8/24 TCJ ウルトラマン放送50周年記念プロジェクト
日本発世界へ!
ウルトラマン放送50周年記念プロジェクトが始動!
[ご応募受付期間] 2016年8月24日(水)00:00〜2016年9月30日(金)23:59
TCJ ウルトラマン放送50周年記念プロジェクトをご担当頂いた桑原様にお話をお伺いしました。
――今回のTCJプロジェクト始動までの経緯を教えてください。

TCJプロデューサーからのご指名でこのプロジェクトに参加させていただきました。
クリエーターさんやアーティストさんとウルトラマンのコラボという、ぶっ飛んだプロジェクトだと
思いましたが、同時に非常に興味深いプロジェクトだと感じ、是非に!と取り組ませていただきました。

――アーティスト様のコーディネートは何か共通点等あったのでしょうか?


伝統文化である漆とサブカルチャーであるソフビをコラボさせることで、魅力的で付加価値の高い作品を供給することが可能になりました。
こういったコラボは漆だけでなくアートであったり、その垣根を越えると、新たな付加価値やクオリティを創出します。
そう言う意味では共通点だと思いますが、マテリアルや素材を指しての共通点は特にありません。

――本当に様々なウルトラマン商品が作られていますが、この商品達が完成した時どんな気持ちでしたか?

ワクワクしました。
これらの作品が市場に認知されたとき、漆塗りのような伝統文化や、アートの世界でどんな化学反応が起こるのか?そんな気持ちでした。

――このTCJプロジェクトに込められている思いや、今後の展望を教えてください。

TCJプロジェクトはプロデューサーやクリエーターさん、アーティストさんが描く未来や展望を忠実に表現できたらと考えています。
今後も「伝統サブカルチャー」をモットーに色々な事にチャレンジしていきたいと考えています。

桑原 和義(くわはら かずよし)
1973年杉並区荻窪生まれ。

ホビーやモノづくりを中心としたコンサルタント。
広告代理店からフィギュアメーカーを経て独立。 スマホゲーム・アプリ・陶器・玩具などホビーを中心に活動。
リサイクル陶磁器による美濃焼の新たなブランド展開プロジェクト委員。
ウルトラ木魚の開発をご担当頂いた都築様にお話をお伺いしました。
――TCJプロジェクトのお声掛けがあった時はどうおもわれましたか?

もちろん光栄でした。
仏壇職人である自分が日本を代表するヒーローとコラボできることが夢のようでした。
有名なクリエーターさん達と一緒にやる企画ということもあり、自分の存在感が出せるのかは正直不安でした。
まずはウルトラマン関係の資料をかき集めて、再度勉強しなおしました。
元々ウルトラマンシリーズは大好きだったので、全く苦にならない勉強でしたけど。

――どのような流れでこの個性あふれる商品を製作することになったのでしょうか?


僕をTCJにセレクトしてくれた時に自分のポジションはニッチな伝統技術を活用した唯一無二の商品を発表することだろうと自覚していました。
とはいえ、仏壇仏具で作る物は宗教性が強くなってしまいます。
宗教や伝統を冒涜していると思われる商品を発表するのも、円谷プロさんや一緒にやるクリエーターさんに迷惑がかかると思い、
なぜこの商品を作るのかという理由も同時に考えなければいけませんでした。
ウルトラマンの作品を見直していると35話の「怪獣墓場」で怪獣の供養をやるシーンに出会いました。
特捜隊の基地でお坊さんを呼んで葬儀をしている。
このシーンを商品化すれば、誰からもふざけていると怒られることもないと判断して「ウルトラ木魚」の企画ができあがりました。
木魚職人は現在僕が住んでいる愛知県に数人程度しかいません。(生産拠点が中国になってしまって国内から職人が一気に減ってしまったのが原因です)
数少ない国産木魚職人がウルトラ木魚作りに協力してくれました。

その背景には僕が製造している仏壇が持っている「供養」という日本人の優しい風習があり、僕がこの商品を発表する意義までも生み出せたと思います。
もう一つウルトラマンとコラボした物が漆塗りと箔押しの伝統技術です。
仏壇製造では当たり前の2つの技術も世間ではあまり目にすることのない技術となっています。
ソフビ素体に綺麗に漆を塗るために、吹付技法という新しい工法を数年かけてあみだしました。
造形を殺さないためには薄く均等に漆を塗る必要があります。
ゆっくりと漆を乾かすので時間と手間がかかりますが、漆ならではの美しさがでています。
漆塗りウルトラマンでは塗りの種類も工夫しています。
通常の漆は黒、朱、木目調の物くらいしか、一般の人は見たことないと思います。
今回使用した塗り方は、メタリックに見える「白檀塗り」という変り塗りという技法です。
下地をした上に銀箔を押して、その上から半透明の漆を塗ることでメタリックに見える塗り方です。
手間がかかる技法であるので、美術工芸品にしか使われてこなかった技法であります。
漆には沢山の塗り方があるのでそれをディレクションするのも僕の仕事であります。

――この商品のこだわりや苦労した点、また完成した時のお気持ちを教えてください。

どちらの商品も国内の職人に作ってもらうことにこだわっています。ちなみに全て愛知県に住んでいる職人が作っています。
小さなことですが、ウルトラ木魚の木目は左右対称になるように作られています。
それは僕が指示をしているわけではありません。美しく作ることは日本の職人ならば当たり前のことなのです。
この小さなことが物づくりには大切だと常に思っています。
このような企画に参加させていただいて、伝統職人に遊び心が戻ってきています。
決められたものを決められた技法でもくもくと作るだけでは伝統は廃れてしまいますので、このようなコラボで伝統職人が活性化していくことが企画の副産物になっています。
今までにない商品を世の中に生み出し、発表できることが本当にありがたく思っています。
都築 数明(つづき かずあき)
1971年愛知県幸田町生まれ。

有限会社都築仏壇店の店主。
伝統的工芸品「三河仏壇」を製造する職人でありデザイナー。
2度の海外個展(ニューヨーク・デュッセルドルフ)を実施。
国から支援を受けてジャパンブランド事業を行い、伝統工芸品を海外に販売するプロジェクトを立ち上げる。
現在、クロートクリエイションという独自会社を立ち上げ伝統技法のプロデュースも行っている。
代表製品としてはウルトラマンとコラボした仏具「ウルトラ木魚」、人が中に入れる仏壇「カンタカ」などがある。
また2011年に発生した東日本大震災の津波で傷ついた位牌を約120柱無料修復し、
持ち主に返す活動「セイブ・プレイ・ジャパン」を実施。
名古屋芸術大学非常勤講師。
国会議員の政策アドバイザー及び選挙プランナーも務める。
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連絡先:愛知県額田郡幸田町大草瓶割15-1
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