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プレスリリース

TOP -> 2014/5/24 伝作窯謹製 小夏屋 "猫強羅" 発売のお知らせ
女流墨絵師"こなつ"のネゴラを
異端の有田焼窯元"伝作窯"が丹念に手作りで焼き上げました。
伝作窯謹製 小夏屋“猫強羅” 招き猫/三毛
[ご注文受付期間] 2014年5月24日(土)00:00〜6月30日(月)23:59
ネゴラの産みの親こなつ様にお話をお伺いしました。
─ネゴラ誕生秘話秘話というほどの話ではありませんが、私の作品の中のひとつに「月影あそび」という妖怪のシリーズのイラストがあり、それを描くのに参考としていた歌川国芳の作品の中に巨大な化け猫が
描かれていて、その絵からイメージした巨大化け猫キャラをブラッシュアップしてネゴラというキャラクターにしています。

国芳の作品にはその他にも化け物を描いた作品が多数あって大変影響を受けています。
怪物=怖い存在なのですが、実はウルトラマンに登場する怪獣などよく見るととてもチャーミングな怪獣がたくさんいてそこが気に入っていました。
可愛い生き物が好きなので私が怪獣を描く際には、「格好よい」や「怖い」にプラスしてどこか「カワイイ」という要素も入れられるように考えています。

ネゴラはネコ怪獣でしたので特に可愛らしさを意識してプラスすることはありませんでしたが、怪獣らしい格好よさと動物らしい可愛らしさのバランスを意識して描いています。
実際に飼っている猫も参考になっていて、ネゴラの特徴的な背中の毛の尖がりは、実家で飼っていたミミという三毛猫がとても凶暴でいつも怒っていて背中の毛を逆立てているので
それをモチーフにしました。

ミミは猫にしてはとても大きな体格をしていて「怪獣のような猫だ」といつも思っていたので、今思えばまさにミミがネゴラそのものでしたね。
ネゴラはマックストイさんとのコラボでデビューしましたが、既に巨大化け猫の下描きがあったのでデザインを作り上げるにあたっての苦労はほとんどありませんでした。
しかしソフビの彩色パターンを多数考える事は初めてだったので、そこには時間がかかって大変でした。
─ネゴラへの想い素材としては動物をそのままを怪獣風にアレンジできるケースがベストだと思っていて、ネゴラはその筆頭でした。
その後にリリースしたシバラも同様で、柴犬をそのまま怪獣化したようなデザインです。

そうする事で、怪獣には興味の無い女性の方たちにも比較的好んでもらえるかもしれないという思いがありました。
実際に女性のファンも多く、サイン会などでは女性のお客様にネゴラのイラストを描いて差し上げることがとても多くなりました。

自身のイラストにより忠実な形で立体化したいという思いから小夏屋ブランドを立ち上げて、ネゴラをはじめシバラ・ミゴラ・マメラのソフビをリリースしてきましたが、
今後はネゴラの違うポーズを製品にしたり、他のメーカーさんにもネゴラの商品を作っていただけるようさらに頑張らねばという思いです。

今回は有田焼きのネゴラのお話をいただき、しかもこんなビッグサイズで制作していただけて、とても感激しています。
基本的には和の世界観の怪獣なので、有田焼という伝統的な手法でネゴラを立体化していただけたのはとても幸運でした。
ソフビとは違った温かみを感じられるとても素敵な仕上がりになって嬉しいです。
─ネゴラファンの皆さんへのメッセージ
ネゴラのファンの皆さんには本当に感謝しています。
様々なバリエーションのソフビをコレクションして下さるヘビーユーザーの方が多数いらっしゃるので、コンスタントに新しいデザインの
ネゴラをリリース出来るわけで、本当に心強くありがたい気持ちで一杯です。

また、店頭やPOPBOXなどのイベントでネゴラを見て、ファンになりましたなどのメッセージをいただいたりするのですが、
そうしたファンの方からのメッセージがとてもありがたく制作の励みになっています。

今後もネゴラの存在を少しでも多くの人に知ってもらえるよう活動して、ソフビ以外の商品も少しづつ増やしていけるよう
がんばりますので、これからも応援いただけますようお願いします!
KONATSU
生産を御担当頂いた伝作窯の横田様にお話をお伺いしました。
─伝作窯の歴史1982年(昭和57年) 横田伝作、有田にて伝作窯 開窯。
当初は大手洋食メーカーの和食器製造を手掛けます。  

その後手作りによる古伊万里様式の食器の製造を開始し好評を得ますが、他社メーカーなどが転写による古伊万里様式の大量生産を始めた為、
1987年(昭和62年)より、有田にはその当時ほとんどなかった陶器に上絵付けを施した割烹食器の製造を始めました。

また、1998年(平成10年) 試行錯誤を繰り返し、磁器と陶器を張り合わせる技術を完成させ「実用新案第3052748号」を取得します。
その技術を用い「平成鍋島シリーズ」「合せ窯変シリーズ」を作りだしました。
2009年(平成21年)今度は低温焼成磁器の開発に着手。
2010年(平成22年)9月より「シャイニング・チャイナ シリーズ」として販売を開始しました。

翌年この「シャイニング・チャイナ」が「九州、山口陶磁展」にて経済・産業大臣賞を受賞。  
このように伝作窯の歴史は開発の歴史です。
これからも変えなくてはならないものは変え、変えてはならない伝統は守り、もの作りを続けていきたいと思っています。
─ネゴラ制作苦労話ネゴラは鋳込み成型と言って、液状にした陶土を石膏の型に流し込んで型取りを行います。
器のようにシンプルな形と違い、背中のデコボコや二股に分かれた尻尾などの複雑な形状のため、なかなか型から外れず苦労しています。

最初は無理やり外して曲がったり、切れたりと失敗ばかりしていました。
後はやはり色付けで、焼き物の絵具は無機物で焼成という工程を経るため、普通の絵具と比較すると非常に思い通りの色をだすことが難しく、絵具を調合しては焼いてということを繰返しました。
またエアブラシで色を付けますので、絵具の濃度や吹き付ける加減など細心の注意を払って制作しています。
─ネゴラのここを見てほしい
今までの焼き物になかった色彩の鮮やかさとガラスを思わせるような、なめらかな表面の質感を見て、触れて頂きたいと思っています。
手仕事の為にそれぞれが微妙に違っていますが、それも味と思って頂ければ幸いです。
焼物でこんなものも出来るんだというところ見てほしいと思います。
伝作窯 代表取締役社長
横田博文